【デレマス】コミホとプロデューサーくん
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27: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2019/03/07(木) 22:56:40.93 ID:WMT08hs/0

俺以外の付喪神を見たのは初めてのことで気が動転していた。ずっと叫んでた。俺が叫んだところで誰にも聞こえないけれど、同じ付喪神なら声が届いてしまうらしい(この考えていることも訓練すれば垂れ流さずシャットアウト出来るようになるんだとか)

うさぎさん――ウサギのぬいぐるみの付喪神。アイドルが持っていたぬいぐるみを元に宿ったらしい。ヨダさんから俺の話を聞き、気になってアイドルがすくなくなった今尋ねてきたらしい。カギは警備室から借りたらしい。

うさぎさん(一応先輩)は俺と同じく100年待たずに発生したらしく、いろんな事を教えてくれた

「100年って期間を経てない付喪神は、意識、五感、睡眠、運動、人間化って機能を徐々に身に着けていくんだ。それも持ち主が物へ与える感情によって速度が変わる」

うさぎさんはヨダさんと知り合いらしく、その紹介でここに来たんだとか。そのとき聞けなかったことを俺はたくさん質問した。

うさぎさんは一切顔色を変えず(元々顔変わらないけど)俺に教えてくれた

「なんでヨダさんがプロくんの発生を知れたのか? まぁ……そりゃ……俺にも分からんけど……」

そうっすか……さーせん。ああそれと、もう一つ質問してもいいっすか?

「ん? 何かな」

ヨダさんって、なんでアイドルの時は名前変えてるんですか? 『ヨリタ』って、最初テレビで見たとき別人かと思いましたもん

「それは……うん、名前とか家の事情とかあるからね。芸名みたいな感じじゃないかな」

ああ芸名! すっかりその可能性が頭から抜け落ちてました! スッキリした! ありがとうございます!

「ああ……っと、そろそろ警備員さんが戻ってくる時間だ。じゃあねプロくん。次逢えるときは、君も動けていることを願うよ」

おっす! 頑張ります!

「じゃ、また」

そう言いながら、ウサギさんは部屋を後にした。なんというか、先輩力が強い人だった




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