梨子「話があるの」
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22:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/06(日) 03:20:09.26 ID:rxWDqXJU0
 ボク、渡辺月は自覚していた。制服マニアという自分のあまり一般的ではない趣味を。
 船員や警察官やCA。看護師や自衛官や駅員などいろいろな職業の制服に留まらず、日本各地の学校のかわいらしい制服に普通の女子以上の憧れを持っていた。今までボクは従姉妹の渡辺曜という理解者と一緒にコスプレ用の職業制服を買ったり、どちらかの家でそれらを使ってコスプレ撮影会を開催したりしていた。


23:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/06(日) 03:20:47.19 ID:rxWDqXJU0
制服を着ると、その職業の人になりきれたり、いつもと違う自分になる様がたまらなく楽しかった。
しかし、いろいろな学校のかわいい制服は自分には入手する機会は無いし、普段自分も学校の制服は着用しているので、憧れはあるもののあまり食指が動いていなかった。


24:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/06(日) 03:21:57.31 ID:rxWDqXJU0
今日家に帰ってきたボクは、普段と違ってどこかそわそわしていた。その原因は後生大事に抱えているトートバッグの中身にあった。
そこには曜ちゃんが浦の星女学院で着ていた制服が入っている。
何故ボクがこんなものを持っているかというと、同じ浦の星に通っていた梨子ちゃんからの依頼の報酬として先日約束を取りつけていた一品だった。
入手ルートについては思う所があるものの、初めて自分の通っている学校以外の制服、しかも自分評価でかなりかわいい部類のものを手に入れたボクはいささか浮足立っていた。
ボクは部屋に入ると他の荷物を放り投げてトートバッグの中身を取り出した。二つ折りにされた衣装カバーに例の物が入っている。慎重に中身を取り出して一度ベッドへ広げてみる。


25:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/06(日) 03:22:28.77 ID:rxWDqXJU0
「おぉー…」
 
この部屋にはいろいろな職業の制服が揃っているが、初めての実物の学校制服に圧倒されていた。
よくよく考えると自分も現役の女子高生だし、自分の学校の制服が壁に掛かっているので初めてのという表現はおかしいけれど。


26:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/06(日) 03:23:04.76 ID:rxWDqXJU0
とりあえず壁に掛けてみて、一通り眺めてみる。
ボク達が制服を見るときには、その制服がどんな目的をもって作られているか、その機能性を保持したままどれだけおしゃれに可愛く格好良くできるかといったある種の機能美的な部分に注目している。
曜ちゃんとボクは、それらについて議論したり調べたり、逆にただカワイイカッコイイと感嘆の意を漏らしてみたりしているのだった。
しかし、学校の制服にはそこへデザイナーの意匠が加わってくる。女の子をどれだけ可愛く見せられるかというデザイナーが命を懸けた命題を汲み取ることができたら、制服マニア冥利につきるというわけだ。


27:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/06(日) 03:23:31.22 ID:rxWDqXJU0
いろいろな角度から浦の星の制服を眺めてみて、自分の制服との違いやリボンやボタンの細かい装飾に感心していると、ふと頭にある考えがよぎった。

「こ、これ...着てみようかな...」

 従姉妹の着用していたこの制服を実際に着てみたいと考えるようになった。
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/06(日) 03:24:06.83 ID:rxWDqXJU0

     *

 結論から言うと、夕飯を食べているときも、お風呂に入っているときも、頭の中にそれはこびりついていてボクを苛んだ。
もうこうなったら実行に移してしまおう。居間でまったく頭に入ってこないテレビを眺めながら、お風呂に入って濡れた髪の毛が乾いてきた頃、ボクはそう決断した。
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/06(日) 03:24:52.60 ID:rxWDqXJU0
「...」

 目の前には浦の星女学院の制服。唾を飲み込む。一呼吸おいて寝間着を脱ぎ、制服を手に取る。
グレーにホワイトの線が入ったプリーツスカートを履き、薄いクリーム色の上着に袖を通す。最後に赤いリボンを胸元で結び、最後にソックスを履く。

以下略 AAS



30:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/06(日) 03:25:42.81 ID:rxWDqXJU0
「そういえばこれ、この間まで曜ちゃんが着てたんだっけ」

 そう意識すると、途端に恥ずかしくなってきた。この制服を曜ちゃんが着ていて、それを今ボクが着ている。
文字通り同じ服に袖を通している。心なしか曜ちゃんの匂いも微かにする。
悪いことをしているみたいで、しかしそれが少し変な感じになっていく。顔が真っ赤になると同時に下腹部も熱を帯びてきた。
以下略 AAS



31:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/06(日) 03:26:14.32 ID:rxWDqXJU0
「んんっ、はぁ///ふぅっ///」

 ダメだ、完全にスイッチが入ってしまったのが体でわかる。おそらく今ボクの頬は上気し、恥ずかしい顔を晒しているのだろう。
改めて鏡を見るとそこには曜ちゃんの制服を着て、真っ赤に蕩けた顔をしている自分が立っていた。
その様に背徳を感じて余計に興奮してしまう。


32:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/06(日) 03:26:55.63 ID:rxWDqXJU0
はぁっ///はぁっ///んゃっ///」

ボクはベッドに倒れこみ、袖を顔に近づけてその匂いを嗅いだ。鼻腔に微かな曜ちゃんの匂いが充満し、それだけでボクの体はビクンと跳ねてしまう。
あまりにもフェティッシュで、倒錯的なその行為にすっかり興奮してしまい、さらに心拍も上がっていき、体が敏感になっていく。
ついに我慢できずにボクは自分の秘所へ手を伸ばした。


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