142:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:52:19.66 ID:+EJgW/MP0
「もっと甘い反応をしてください!」
「甘いってなに」
「恥じらって!」
「……俺が頬染めながらそっぽ向くのはなんか違くないか?」
「ちょっとくらい動揺してくれてもいいじゃないですか……」
143:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:52:48.37 ID:+EJgW/MP0
「物理的なお話ではなくて……」
「……いや、動揺してるだろ」
予想していなかった言葉に、多少なりともダメージは負っていた。既に耐性をつけていたから多少胸がざわつく程度で済んでいるが、聞かされている時期が違えば、俺のリアクションが違うものになったのは疑いのない事実だ。
144:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:53:27.36 ID:+EJgW/MP0
「……出来れば、その、前みたいに否定してくれると、会話はしやすいんだけど」
三玖のコロッケと戦ったあの日を思い出す。これがまた単なるからかいならリボンを引っ張って終わりだから、扱いやすくて良い。
四葉から時折感じていたつかみどころのなさが、ここでも発揮されることを祈っている。まるで女っ気のない俺をおちょくっているだけなのが一番望ましい。
145:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:54:08.82 ID:+EJgW/MP0
「会話しやすいって?」
「ぎくしゃくするだろ、どうしても」
「私のこと、嫌いだったりしますか?」
「そういうわけじゃないけど、せっかくの人間関係がぎこちなくなるって言うか」
「嫌いではないんですね?」
146:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:54:49.64 ID:+EJgW/MP0
「なら良かった。ねえ、上杉さん」
「おう?」
「さっきのあれ、もちろん嘘――」
「おう」
「…………わざと遮りましたね?」
147:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:55:36.59 ID:+EJgW/MP0
これまた返答に困る。好意を持たれるのが嫌なことかと言えば決してそうではないが、なんせそれが原因で大変なことになっているわけだから。
なので、ここで選択をミスすることは許されなかった。上手く立ち回って、諸問題を悪化させないようにする必要がある。
「そうか」
148:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:56:25.11 ID:+EJgW/MP0
「今日一日一緒にいて、再確認出来ました。何より大事なのはどこにいるかじゃなくて、誰といるかだって。上杉さんの傍にいると毎日が賑やかで、あったかい気持ちになります」
「俺、そんな大層な人間じゃないぞ」
「知ってるので大丈夫です」
それは果たして笑顔で言い切ることなのだろうか。自分が大人物でないのは言われずとも分かっているが、がっつり肯定されると、それはそれでなんとも言えない気分になる。
149:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:57:04.25 ID:+EJgW/MP0
「姉三人と男の人の趣味が似通ってしまうのは流石に想定外でしたけど」
「ぶっ」
「人目を盗んで毎日のようにとっかえひっかえちゅっちゅしてる人を好きになるなんて、我ながらとんでもないことだなと思いますけど」
「…………え?」
150:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:57:47.34 ID:+EJgW/MP0
「バレてないと思いました?」
「い、いつから……」
「少なくとも、最近ではないですね」
「……マジか」
「何やら事情がある様子だったので、聞いたりはしませんでしたが」
151:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 20:58:34.06 ID:+EJgW/MP0
「ずいぶんと派手にたらしこみましたね」
「不可抗力だったんだよ……」
少なくともきっかけはそうだった。その後は自分も結構ノリノリだったから、あまり人のせいにし過ぎることはできないけれど。
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