【かぐや様は告らせたい】かぐや様は撮ってみたい
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14:名無しNIPPER[saga]
2019/02/03(日) 18:18:22.94 ID:NkLupBRF0
藤原「よーい、スタート!」
黄昏。昼と夜とが重なり合う時間。生徒会室には仮面をつけた少女がいた。ぼおっと窓から夕陽を眺めている。
その姿はあまりに儚く、ともすれば何処かに消えてしまいそうな危うさを孕んでいた。赤い色彩で満ちているその部屋に音は存在せず、ただ鮮やかさだけが居残っているようだった。
「どうかしたのか?」
たった一人かと思っていた少女はぱっと振り向く。すらりとした男が扉に体を凭れかけていた。
「生徒会長!いえ、別になんでも」
思わず顔を背ける少女。その?が微かに赤らんでいたことは誰も知る由がない。筈だった。
「そんなに顔を赤くして。恥ずかしいのか?」
「……!どうして?」
「どうして分かったのかって?仮面なんて誰しもがつけてるものさ。俺はそのことを知っている。それだけのことさ」
そう言って、男は少女に歩み寄る。
「だから、もう怯える必要なんてない。その仮面、俺が外してやるよ」
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