不幸病にかかった。余命半年、初めて好きな人ができた。
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20:プロタゴラス
2019/02/05(火) 23:09:05.21 ID:KZmdLK6f0
「誠治、もしかして、死ぬの?」

死ぬの? というその質問の真意を掴み取るまでに、僕はかなりの時間を要した。唐突で、自然な口調。悪意も善意もない。無機なプラスチックみたいなワードだけが、空虚に浮かんでいる。

「何でそんなことを?」
「勘が、そんなこと言ってた」彼女はカメラを元に戻し、帽子をかぶった。じゃあね、と別れの挨拶を告げると、そこから黙って去っていった。

風鈴の乾いた音が、余命宣告から一ヶ月たったことを告げていた。

残りの4ヶ月に、花が咲く気配はまだなかった。


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