53: ◆TgtWYAjzAI[saga]
2019/02/06(水) 20:36:39.64 ID:ej8cSFHd0
翌朝
精霊術師「あれ? 少女がいない」キョロキョロ
少女「……」ピョンピョン
精霊術師「わっ! そこにいたんだ……」
精霊術師(なんか、影の薄い子だ。気を抜いたら見失いそう。というか、存在すら忘れそう)
精霊術師「はぐれないでちゃんとついてきてね?」
少女「……」サムズアップ
精霊術師たちは西にある街に向かって歩き、夕方には街に着いた。
国境線に近い町のためか、小規模ながらどこか砦の様相も見せる街だ。
精霊術師はさっそく宿に入った。小規模の町である所為か、宿だけで営業しているところはなく、どこも一階が酒場になっていた。
酒場は精霊術のような流浪の存在にとっては、仕事の斡旋所に近い。
日雇いの仕事を壁に貼り付けているところもあるし、酒場の主人は総じて顔が広く、町人との橋渡しをしてくれたりもする。
精霊術師(カウンター席の隅っこが一番落ち着く)
少女「……」チョコン
精霊術師「マスター、注文いい?」
マスター「なんにするんだい?」
精霊術師「私は、蒸し芋とベーコン、あとエール」
マスター「あいよ」
少女「……」ウキウキ
精霊術師「……この子にも同じのを、エールは牛乳に変えて」
マスター「ん? すまねぇ、なんだって?」
精霊術師「あの、同じのもう一つ。エールは牛乳に変えて」
マスター「……ああ、了解だ」
マスターは蒸し芋とベーコンの乗った皿を二つと、ホットミルクの入った木製のマグを一つをカウンターに置いた。
精霊術師(エールは忘れられてるのかな。まあ、そんなにお酒を飲みたい気分でもなかったからいいけど)
少女「……」キラキラ
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