6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:15:09.18 ID:kEcSo673O
「──あれ、またレッスンサボりか森久保」
ひょいと身を屈め、机の下を覗いてきたのは、私の担当Pさんでした。だらしなく緩んだネクタイと膨らんだ胸ポケットを見るに、本日何度目になるか分からない煙草休憩から戻ってきた所なのでしょう。
「も、もりくぼが練習なんかしても…意味ないですし」
ふい、と顔を背けながら言う私に、軽い調子でPさんが溢します。
「おいおい、勘弁してくれ。またトレーナーさんに怒られるだろー?」
そう言いながらも、既にその手はスマートフォンに伸びていて。
慣れた様子のその動きは、まるで私達の付き合いの長さと、私の不勤勉さを共に証明しているようでした。それを見て私は、ますます居心地の悪さを感じるのでした。
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