921:オパビー[saga]
2019/03/22(金) 08:15:00.02 ID:f1iNw8/R0
私「ゴニョゴニョ………」
私は奴隷達に聞きたい事をサンジェルマンに伝えた。
今この場で公証人はあくまでサンジェルマンだ。
私はその息子だ。
サンジェルマンが口を開く。
サンジェルマン「え、では。まず3人の奴隷になった経緯を教えてもらおうか。順番に、そちらの魔女から」
サンジェルマンがそう言うと魔女は私から目を離さずに頷き、話し始めた。
魔女「私が奴隷になった理由は、簡単。負けたからよ。長い間魔王様に仕えていたけれど、勇者に捕まっちゃって。そのまま奴隷。どお? 私若い子好きなのよ。サキュバスの仲間だからエッチな事だって色々出来るわよ。それに元魔王軍だなんて、自慢できるわよ〜?」
魔女はまさかの魔王群出身だった。
サンジェルマンが商人に向くと、商人は本当だと言うように首を縦に振った。
驚きだった。
次に、狸の獣人が口を開いた。
狸「私は、借金奴隷なの。父が薬の密売人でねぇ。その影響で私も薬密輸に手を染めて、あげく自分まで薬に染まっちゃって。父の薬物の事業が失敗して、借金のカタ代わりに売られたってわけ。あはははっ」
狸の獣人は何が面白いのか、パタパタと尻尾を振っていた。
あれでどうして尻尾の中の葉っぱが落ちないか不思議だ。
最後にファイアドラゴンだが………
商人が私達の耳元に口を寄せた。
商人「下手なこと言わねえでくだせえよ。あいつあれでいて言葉を理解するみたいなんで」
ファイアドラゴンはまだチョコレートを舐めている。
商人はファイアドラゴンの様子を見て、私達の方にむき直した。
商人「あいつ、元は長い間貴族の娘っこが持っていたぬいぐるみだったんだ。それがどうした訳か、命をもってああなったんだ。娘っこはたとえファイアドラゴンになっても大切にしようとしたんだが、その旦那が金欲しさに娘っこに秘密でうっぱらっちまったんだとよ。それがつい数ヶ月前だ。もう売られた場所から遠く離れちまい、ファイアドラゴンは状況が理解できず、怖くて泣きながらずーっとああやって助けを求めているんだ。泣けるよなぁ」
商人は鼻をかんだ。
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