浅野風香『高峯のあの事件簿・佐久間まゆの殺人』
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100: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2019/02/20(水) 23:30:36.24 ID:+PFa67g40
真奈美「佐久間君は緒方智絵里の計画に気が付いた」
のあ「……バカなことを」
真奈美「浅野風香の件にどう説明をつける?」
のあ「室内にある机と椅子があれば梁に手が届くわ。動かした痕跡が見つかるはずよ」
真奈美「遺体を持ち上げられない」
のあ「持ち上げたんじゃないわ、首を絞めたロープごと引き上げたの……そのロープを梁に結んだだけ」
真奈美「……」
のあ「おかしいのよ……工藤さんの悲鳴を聞いた直後に、岡崎さんと私達が話している所に一番まゆの部屋が近いのよ。なのに」
真奈美「遅れて出て来た、合流したのは旧館の前だ」
のあ「部屋から出て来たわけじゃないの。工藤忍が見つけるまで、旧館に隠れていたから」
真奈美「騒ぎに乗じて紛れ込んだ」
のあ「足跡もあったわ……凶器からも指紋が見つかるはずよ、レインコートから、まゆが寝間着に来ていたジャージの繊維も」
真奈美「のあ、違うぞ。それなら、辻褄があわない」
のあ「勘違いしてるのは真奈美よ、私達が見つけた順番にすぎない」
真奈美「……どういうことだ」
のあ「目撃情報から考えても、緒方智絵里を刺殺した後に工作が出来るわけないの」
真奈美「順番が逆……」
のあ「浅野風香が亡くなったのがおそらく1時頃、緒方智絵里は1時半頃よ」
真奈美「待て」
のあ「まゆは、復讐をするような、違うわ、そんなはずはないの!」
真奈美「のあ……」
のあ「まゆの復讐だったら、浅野風香の直筆の遺書なんて手に入らないの。まゆと同じように緒方智絵里の行動を利用する、動機がある人間がいたの」
真奈美「浅野風香か」
のあ「まゆは止めるしかなかった……そう思い込みたい」
真奈美「……」
のあ「まゆが浅野風香と緒方智絵里を殺した犯人よ。2つの殺人事件を止める代わりに、2つの殺人を犯したの……」
真奈美「……」
のあ「私の見立ては終わりよ、否定できる材料が見つからないの……」
真奈美「のあは、何を望んでるんだ」
のあ「そうでないことを!こんな結末でないことを、こんな別れじゃなければ、私は何とだって耐えられるのに……どうして……」
真奈美「……」
コンコン
留美「入っていいかしら」
真奈美「和久井警部補だ、入れていいか」
のあ「……断る理由はないわ」
真奈美「入ってくれ」
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