浅野風香『高峯のあの事件簿・佐久間まゆの殺人』
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156: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2019/02/21(木) 21:50:35.43 ID:JCUGa/wA0
のあ「まゆが殺人を犯したわけではないわ、動機が腑に落ちない」

芳乃「次の殺人を止めるためと申しておりましたー」

のあ「殺人が起きていないなら、私に言えばいいわ。絶対に止めるわ、絶対によ」

真奈美「専門家だものな」

のあ「それとも、まゆは私に話を信じてもらえないと思ったのかしら」

真奈美「佐久間君の話なら、のあは聞くはずだ。どんな話だろうが」

芳乃「そもそも、高峯は事情を多少は知ってましてー」

のあ「そうよ、まゆも私が調べたことは知っているはず」

真奈美「それにも関わらず、のあに相談しないのは不自然だな」

のあ「つまり、もう遅かった」

芳乃「高峯ー、話が飛びましたよー」

のあ「失礼。私は殺人を防ぐわ、何があったとしても。それでも、防げないのは起きてしまった殺人だったからよ」

真奈美「佐久間君が気づいた時には事件は終わっていた」

のあ「まゆは殺人あるいは自殺には関与していない。関与しているのはその後だけ」

真奈美「隠蔽工作だけ」

のあ「ええ。岡崎泰葉、如月千早、脇山珠美と協力して、真実を隠した」

真奈美「佐久間君の役割は限られてくるな、彼女にしか出来ないことであるなら」

のあ「目的は私を止めること。あの夜さえ凌げば、話を合わせることができるわ」

真奈美「山荘で連絡を取るのは難しいが、今なら簡単だ」

芳乃「証拠の提出を義務づける根拠には弱いでしょうー」

真奈美「もう話はついているなら、隠し通せる。脇山珠美の受け答え等も、誰かとすり合わせていた可能性は十分だ」

のあ「協力している以上は何らかの連絡手段は山荘にいた時にもあると考えているわ。これについては、調査が必要ね」

真奈美「佐久間君達が事件の真実を隠そうとしていると、のあは考えているんだな」

のあ「ええ、私はそう考えているわ」

芳乃「しかし、動機は何なのでしてー?」

のあ「わからない。誰かを庇っているのか、私を傷つけるのが目的なのか、警察を試しているのか、答えを出す段階ではないわ」

真奈美「のあにもう一つ聞きたい、いいか?」

のあ「どうぞ」

真奈美「隠そうとしている事件そのものについては、どう考えてる?」

のあ「こちらも結論を出すには早いけれど、私がもっとも可能性が高いと思っている仮説が一つあるわ」

真奈美「それは、なにかな」

のあ「浅野風香が緒方智絵里を殺害し、自らの命を絶った」



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