中野五月「あいまいでぃすたんす」
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140:名無しNIPPER[saga]
2019/03/09(土) 17:37:37.12 ID:IWZIoqEe0
「つくづく運がねえな……」
不満げに呟いても、雪交じりの雨は俺の意図を汲む気配すら見せず、勢いを増して降り注ぐ。
冬にしてはマシに思えた日中の気温が災いした。軒先から手を伸ばして天よりの落下物に触れると、明らかに水気が多いのが分かる。それは、粒の降下速度を見ても明らかなことだった。
雪はやめてくれと願ったが、それは別に雨なら許容するという意味ではない。むしろ、傘が必携になるぶん雨の方が数段厄介だ。折り畳み傘などという気の利いたアイテムの持ち合わせはなく、帰宅までにずぶ濡れになるのはほぼ見えた結末。この時期に水浸しになる辛さは昨年のごたごたで知っているから、今から既に憂鬱になりかけている。風邪を引く可能性まで考えると、さらに億劫だ。
「ああ、やっべ」
「どうしました?」
「先生に呼び出されてるのすっかり忘れてた。長引くだろうから先帰っててくれ」
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