中野五月「あいまいでぃすたんす」
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168:名無しNIPPER[saga]
2019/03/09(土) 21:27:34.20 ID:IWZIoqEe0
ここで、ようやく五月がこちらに向きなおった。ひと段落、か。
正直なところ、俺も分かりかねている。なぜこいつらのご機嫌を取る方法なんかを知らぬ間に覚えて、しかもそれを当たり前に実行するようになってしまったのか。別に懐柔されたわけでもなければ、前までのように借金への焦りがあるわけでもないのに。
単純に、教師業を円滑に進めるため、というのは理由ひとつになり得ると思う。へそを曲げられたままでは会話すらままならないし、そういう奴が一人いるだけで場の空気は最悪だし、それに辟易してはいた。
だが、そういうものを最たる理由として揚げるのはどうかと思った。これは上手く言語化できる感覚ではないのだが、なんだかこう、しっくりこないのだ。
五月の言葉を借りるのなら、少し嘘がある。どこかに異物が混じっている。確かに正解という大きなくくりの中の部分集合に属してはいるが、それはただの構成要素であって全てではない。しかも、根幹をなしてもいない。
では、どう表すのが正解なのだろうか。疑念が生まれ、思考している以上、どこかに必ず答えはあるはず。思考と存在が等価なものであるとどこかの誰かが大昔に提唱していたことを思い出す。それに倣えば、間違いなく答えはある。ただ、見つけられていないだけで。
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