中野五月「あいまいでぃすたんす」
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295:名無しNIPPER[saga]
2019/03/30(土) 19:05:47.31 ID:ybCgTbmS0
「今更できる教師面なんか持ってねえよ。やったことに関しても、全面的に認める。言い訳するつもりもない」
「開き直り?」
「好きなように受け取ってくれ。訂正可能な立ち位置じゃなくなってるしな」
意図して目を合わせず、声の抑揚を殺す。感情的になっているということさえ、今の彼に知られたくはなかった。全てを鎖して心理的な距離を設けるのが、一番有効な精神防衛策だと思った。
熱くなったところで、怒ったところで、これまでにあったことが改まる道理はない。事実は事実として厳然と世界に存在し、どうあっても失われたりはしない。なら、そんなことに労力を割くだけ無駄だと割り切るのが尤もらしい。
皮肉なことに、彼がこれまで私に教えてきた効率化の方策が役に立っている。あらゆる出来事に対し、真っ当な姿勢で臨む必要はない。人生には、取捨選択が要る。
願わくば、この関係が簡単に切り捨てられるようなものなら良かったのに。
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