29:水源+α[saga]
2019/02/27(水) 23:23:28.52 ID:xMIAKMMXO
提督「憎悪の対象が目の前に無抵抗で突然現れたとしたら、やり場のない怒りを俺もあいつらと同じようにしてぶつけていたと思う。大和」
大和「はい」
提督「……俺が憎いか?」
大和「提督」
提督「なんだ?」
大和「金輪際そのようなことを言葉にしないで下さい。流石に私も……怒ります」
提督「……すまん。だがこれだけは分かってほしい大和」
大和「……はい」
提督「誰もがお前のように心を切り替えられるわけじゃないんだ。……お前のように強くなんかない」
大和「わ、私は弱いですよ……提督があの時来なければ、私の精神は今のように立ち直ってません」
提督「そうだ。俺もこれまで耐え忍んでこれたのはお前が居たお陰なんだ。お前が俺を精神的な支柱とするように、俺もお前を精神的な支柱とした。だからお前はここまで立ち直り、俺もここまで頑張ってこれた。だがあいつらの場合は違う。俺たちのように精神的な支柱が姉妹に居たとしても、その精神的な支柱が今にも崩れそうになってるんだ。──つまり、あいつらには希望を持てる存在が居ないということだ」
大和「──!」
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