【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十八輪目】
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◆QhFDI08WfRWv
[saga]
2019/03/24(日) 20:44:56.77 ID:KQkorgkIo
風のいる集中治療室は薄暗かった
外からの光が入ってこない、電気がつかない
だからではなく、風の弱った目に強い光が入らないようにするためだ
目を逸らすこと、首傾ける事
何もできないのが、今の風だった
天乃「……生きてて、良かったわ」
風「…………」
樹から聞いてはいたが、実際に見てその重みを感じる
骨折しているからだろう、固定された両足と両腕
包帯から少しはみ出て見える縫い糸
打撲によって色の変わった肌
半開きの瞳に、動かすことのできない口
きっと呼吸をする事さえ、辛いのだろう
酸素マスクが曇るたびに、辛そうな表情が見える
樹「お姉ちゃん……良かった」
風「っ……」
樹「無理に、喋らなくていいから」
動かない手を優しく握る
握らなくていい、答えなくていい
でも、体温がしっかりと伝わってきてくれればそれでよかった
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