R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part2
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55:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2019/04/07(日) 18:01:58.58 ID:41DjWORN0
「全く…この建物は一体どうなっているんだ」

ギンガがこの『ラボ』なる場所へ連れ込まれて二日が経過していた。

ラボの様々な場所から外部へと至る通路は無いか、開錠できそうな扉は無いか、爆破できそうな壁は無いかと探索を続けていたギンガであったが…

この建物はあまりにもギンガの常識からかけ離れた作りになっていた。

最初に調べたのは最初にキメラに連れ込まれた時に入ってきたあの扉だったが、例の『生体情報の照合』とやらのチェックが必要らしく音声ガイダンスは『生体情報の照合が一致しません』を無機質に繰り返すだけ。

当然扉は閉じたままビクともしなかった。

階段に至る扉も何らかの機構でロックがかかっているらしく、開くことができない。

天井や壁に通気口らしいものはあるが、人が通れるようにはできていないようでやはりそこからの脱出も不可能だった。

さらに言うとこの『ラボ』には窓が無い。

外の様子を把握することすらできないのだ。

「窓さえあれば外部へ信号をおくることもできるだろうに、それすらも叶わないとはな」

シノビの自分がこうも手も足も出ないとは、とギンガは歯噛みする。

とにかくこの建築物の堅牢ぶりは異常だった。

これほどまでに堅牢な造りにしなければならない理由とはなんだったのだろう?

「ふぎゃあ…ふぎゃああ」

そんなギンガの考えなどお構いなしに、子供たちが騒ぎ出す。

「おお、よしよし。そうか、お乳の時間だな」

キメラにシノビ装束を切り裂かれたギンガはラボに残されていた白衣を羽織っていた。

他には子供たちしかいないとはいえ、やはり全裸でいるのは落ち着かない。

手近な椅子に腰かけて胸をはだけると、我が子の唇に乳房を含ませる。

(ううむ…しかし…母乳…か…子を産んだのだし、出るようになるのは当然といえば当然だが)

かつての搾乳プレイを思い出して少し暗澹たる気分になってしまうギンガであったが。

それでもはむはむと母乳を吸う子供たちの様子を見るとなんとなく心が落ち着いてくるような気がした。

(まずは落ち着かなくてはな。食料の方については、当分困ることはなさそうだし)

ラボの一室、保管庫らしき場所に大量の備蓄食料を発見できたのは不幸中の幸いと言えた。

飲料水も多く保存されており、節約すれば長期間持たせることも可能だろう。

流石に子作りや出産の直後は身体を洗うための消費はやむを得ないところではあったが。

(とはいえ、やはりなんとか脱出の糸口は掴みたいものだ。昼も夜もわからないというのはどうも心許ない)

天井の照明はずっと灯ったまま、更に外を確認する窓も見つけられないのが現状だ。

そんな中で唯一、ギンガに時を知らせてくれるものは…居住用の個室に残された置時計だけだった。

かちかちと、規則正しく針を刻むその時計は奇怪なデザインをしてはいるが、機能としては他の時計と変わりはない。

(この子たちにもいずれ日の光を見せてやりたいものだが…)

「…あっ」

ふいに思い出した。

「そうだ…アレがあったじゃないか」

シノビ装束のポケットに忍ばせていたはずだ。

出発前、改造を施した『携帯脱出ポータル』を!


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