R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part2
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903:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2020/05/14(木) 11:40:29.65 ID:BxhWevcB0

そう言い放つと、タダノクは自分を見上げるミシェルの頭を蹴り飛ばした。

ぐしゃっ。

まだ灰のようになっていたミシェルの頭の半分がその蹴りで吹っ飛んだ。

「―え」

まだ歓喜の笑みで固まったまま、半分になってしまったミシェルの頭が間抜けな声を上げる。

「褒めれば褒めるだけ伸びるっていうけど、それでもやっぱり限界はあるよね。

残念だけど、僕にはこれ以上、君の能力を伸ばしてあげることはできないみたいだ」

「そ…そんな」

(俺を見捨てるというのか。俺を支え続けてくれていたお前が)

何かの間違いであってくれ―

ミシェルは見捨てられた子犬のような眼差しをタダノクに向けた。

「あ、そうそう。形見というにはアレだけど、とりあえずコレはもらっていくよ」

そう言って彼は崩れた灰の中から真紅に輝く魔力球を取り出した。

そう、バロン・ミシェルの持つ魔力球だ。

「君の魔力を吸ったコレ、きっと何かの役に立つと思うんだ。例えば…」

タダノクは爽やかな笑みを浮かべて言った。

「儀式の最終段階で、『真祖』の力をかすめとる、とかね」

今度こそ―

ミシェルは絶望した。

「ま…まさか…まさか…お…俺に儀式を始めるように薦めたのは…」

「いやあ、僕は僕で、ダークロードになった君のとなりで左うちわの生活もいいなあと思ってたけどね。世の中上手くいかないよねぇ」

全く悪びれる様子もなく、タダノクが笑う。

「あ、あ、あぁぁぁ…あんまりだ…あんまりだ…」

利用されていただけだった。いいように動かされているだけだった。

崩れかけた双ぼうから止めどなく悔恨の涙が溢れだす。

「さぁて、辛気臭いお別れの挨拶もここまでにしようか」

そういうと彼はふところから銀の十字架のネックレスを取り出した。

「さようなら、ミシェル。君との冒険はなかなか楽しかったよ」

十字架のネックレスはタダノクの手から滑るように落ち、灰化しているミシェルの頭にさくりと刺さった。

「あ…あ…ただのく…ぅ…」

銀の十字架の放つ聖なる光は半分しか残っていなかったミシェルの頭を浄化し…今度こそ消し去った。

それがタダノク・ズニンゲンに最後まで利用されつくした、哀れなバロン・ミシェルの最期であった。

――――――

戦闘では全く出番がなかったタダノク、クズっぽく書けたかな?

とりあえず、今日はここまで。

こんな時間にお付き合いいただきありがとうございました。


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