16: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2019/03/22(金) 22:54:16.41 ID:LQX4E5jJ0
ゴフレ「まあ待て連次。コイツは何も知らないんだ……」
時子「アァ?」
連次「その嗅覚は魔物の気配が判るんじゃなかったのか?」
連次「――あぁ、そうか。それで魔本しかないって言ってきたのか」
ゴフレ「……」ニタリ
連次「おい女、こんな本を持ってないか?」スッ
時子「っ! ……チッ、口には気を付けなさい」スッ
連次「その本はな、『魔物の子に呪文を使わせるための説明書』だ」
連次「そして魔界から人間界に放たれたコイツら魔物達は互いに本を狙い、燃やし合う戦いをしている」
連次「つまりその本は争いを招くってことだ。理解したか?」
時子(……確かに、それならこの犬の戦闘力も理解出来る……)
時子「なら、あなた達はこの本が欲しいのかしら」
ゴフレ「そう、と言いたいが少し違う……」
連次「オレはな、この戦いが面白そうだからコイツと一緒にいるのよ」
連次「テメーがまだ魔物を見つけてねぇなら仕方ねぇ。本には手は出さねぇさ。本にはな」ニヤニヤ
時子(……下卑た視線をくれるじゃない)ギロッ
時子「フン、駄犬の飼い主はとんだチキンだったようね」
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