【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十九輪目】
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869: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2019/09/21(土) 01:09:33.48 ID:HxY5gT3Wo

若葉「……ふぅ」

体の力が、抜けていく

右足が滑るように前へと流れ、

引き摺られていく重心によって、前かがみに近い形へとスタイルは変移する

研ぎ澄まされた耳に、外界の音は聞こえない

跳ねるように大きな鼓動は子守唄のように安らかに

乱れ気味だった呼吸は、深々と広く

閉じた瞼の裏に、敵が見える

若葉「………」

すでに散り、誇れる英雄譚などないが

未来に悔いを遺す愚かな先祖ではあるが

今一度、この手が握ることのできるものがあるならば。

若葉「逃す道理はない……そうだろう?」

若葉は微笑む

たった一度、たった一瞬

されど、それこそが、神にも阻めぬ人の希望だ

若葉「ひなたッ!」

かつて、己を支え続けてくれた勇者足りえる親友の笑みを胸に

若葉は精霊の力を用いて天の神の化身のもとへとその身を現し――晴れることのない空を、割いた



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