172: ◆Try7rHwMFw[saga]
2019/11/21(木) 21:12:07.84 ID:iAzC+UBTO
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部屋に戻った僕たちは、言葉少なにシャワーを浴びた。食事に出るまでの甘い雰囲気は、もうない。
僕らがしなければならないことは何か。そっちの方に頭が行っていた。
シャワーを浴び終えると、師匠がベッドに腰掛けていた。
「どうしました?」
「いえ……この世界のことを考えてました。少し、お話ししても?」
「構いませんが」
少しだけ、師匠が距離を詰めた。
「クランは、この世界をどう思います?」
「どうって……平和、ですよね」
「ええ。……ただ、それは期限付きの、です。サイファーさんやヘカテルさんは口に出しませんが……どこか無理している気がしました」
「そうですか?」
師匠が頷いた。
「このまま行くと、負ける戦いなんだと思います。だから、私たちにすがった。
勿論、彼らは私たちより、ずっと強い。それでもなお恐れる相手……どんな人なのでしょうね」
「……想像も付きません。そもそも、そんな相手と戦えるんでしょうか」
「……分かりません。ただ」
師匠が僕の右手の甲に触れた。
「彼らが自棄を起こしているわけでもないと思います。本当に、私たちなら何とかできると信じている。
そんな自信がどこから来ているのかは知りませんが……私もあなたを信じています」
「……買い被りでは」
ブンブンと、彼女が首を振る。
「私が見初めた子です。その目に狂いはないんです。だから……」
彼女の顔が、間近に迫った。
「……貴方も私を信じて」
チュッ
啄むような軽い口付け。僕は覆い被さる師匠を……
1 受け入れた
2 逆に押し倒した
※安価下(多数決ではありません)
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