47:名無しNIPPER[saga]
2019/12/05(木) 00:04:22.98 ID:bLg45Oqv0
「あぁ……どんなに感謝すればよいか」
僧侶「感謝など必要ありませんよ。必要なのはそう、彼女への祈り、それだけです」
「……僧侶様」
コボルトに拐われた住民の家族や知人を一軒一軒探して、
四軒目で遂に指輪の持ち主を知る人物に出会うことができた。
それは指輪の持ち主の恋人たる男性だった。
彼の恋人は一ヶ月程前に野苺を探しに出掛けると残したきり行方不明だったのだという。
野苺は彼の好物で、彼は恋人のつくる野苺のジャムが大の好物だったとか。
コボルトはオークやオーガと同じで人間の女を性の対象にする。
一ヶ月前に彼女が拐われたとして、あの死体、否、遺体の状態を見れば洞窟の奥で何が行われたかは想像に難くない。
彼とてそれは分かっているのだろう。
言葉少なに彼女の最後を語る僧侶の表情を見るまでもない。
そんなことは分かっている、分かっているけれど、でも割り切れない、やり切れない。
男性が見せた無念の表情は、それでもどこか救われた様でした。
僧侶の瞳は、確実に何かを目指す様になっている。
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