85:名無しNIPPER[saga]
2019/12/29(日) 01:07:06.99 ID:dBfgD179O
軍事局に赴いたゼノは、諜報部の扉を叩く。衛兵の質問に二、三答え、ある一室に案内された。
「毎度手続きに手間を取らせて申し訳ありません。ですが、これがルールですので」
「場所が場所だ。仕方ないだろ」
仮面で顔を隠した女性らしき人物が現れ、椅子に座る。そして、目の前の机にメモを置いた。
「機密保持のため、これからの会話は禁止です。依頼内容等は全て、こちらのメモにご記入ください」
『了解。じゃ、早速だが本題に入るぜ』
『どうぞ』
無音の部屋に、ペンを走らせる音と呼吸音だけが残る。どちらも変わった様子を見せることなく、作業を続ける。
『カナテクトの拠点を襲撃しようと思っているんだが、美人な貴族や将官、または佐官がいる場所があるか調べてほしい』
『随分と下世話な依頼ですね』
『俺だって男だ。多少の褒美は欲しいさ』
『少々お待ちください。データを調べてきます』
諜報員は席を立ち、静かに部屋を出た。1人になった部屋の中で、ゼノははあと溜め息を吐いた。
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