みほ「華さん、どこいくの?」
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9:名無しNIPPER
2020/02/15(土) 00:52:39.44 ID:6/UjTtAt0


華「……………」カリカリ


みほ(普段からきちっと揃えて閉じてある綺麗な足が、今はいつにないくらいにきつく閉じあわされている)

みほ(時折俯いて、悩ましく溜息を漏らす姿が、いつもの微笑を絶やさないあなたの姿と相まって、その辛さを裏書きしているようで、わたし、ぞくぞくするよ)

みほ(さて、その長く伸びたまつげの下に薄く開く虚ろな目は、一体何を見ているのかな?)


教師「――じゃあ、今日は10日だから………10番の青木、ここ答えてごらん」

青木「は、はいっ!!」ガタッ

教師「別に立たなくてもいいからな?」

青木「あ、は、はい!」ガタッ

ワハハハハハ…

青木「えーっと、そこの答えは………」

プガチョフデス! ソウ、セイカイダ……


華「…………」カリカリ

みほ「…………」

華「……ん」ソワソワ

みほ「…………………」

華「っ…………」キュウッ


みほ(今、波が来てるのかな?)

みほ(さっきまで右にきっちり揃えられていた足が、膝を軸に左足だけ左に移動して、両足の形が、スキーで止まるときの恰好みたいに、ハの字になってる)

みほ(普段姿勢もしっかり保っていて麗しく、足の先まで気を張っている華さん、そんな恰好じゃあコギャルみたいだよ?)

みほ(目は黒板を捉えて、板書を一生懸命写そうとしてるみたいだけど、ああ華さん、その泳いだ目じゃ、全然ごまかせてないよ)

みほ(前のめりになって、背中も丸まってさ)

みほ(体全体の力を使って、「出口」を押さえようとしてるんだね…)

みほ(バレバレだよ………華さん?)


華「………………はあ」

みほ「……………」

華「…………」カリカリ

みほ「……………………」


みほ(一度大波が来ると、その後はもう引き潮になるようで、以降その授業内で華さんが大きく取り乱すことはなかった)




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