【安価】女探偵「奇々怪々な事件ならおまかせあれ」
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120: ◆VewnKbCuMWTD[saga]
2020/03/07(土) 19:05:37.17 ID:6l3obL2IO
奈月「はぁ、はぁ……で、後はおじいちゃんだけだけど、そんなヨボヨボだと私加減できるか分かんないなー」

村人「ひいぃぃ!!」


最後の一人が膝から崩れ落ちたのを見て、老人は老いを感じさせぬ俊足で本堂から逃げ出した。

静寂に満ちた本堂の外から、虫の涼しげな鳴き声が聞こえてくる。


奈月(これで元凶は叩けたかな……でも、まだ大事なことが残ってる)


奈月は軽くストレッチをして身体を解した後、倒れ込んだ男たちを跨ぎながら本堂を後にした。

そのまま、離れにある小さな蔵の前に立ち、錠代わりの板を取り外して扉を開けた。


少年「ひっ……!」

奈月「大丈夫、助けに来ただけだよ」


埃っぽい蔵の片隅で座り込んでいた少年に、奈月は優しく微笑みかけた。

彼こそ、依頼主の少年が探していたという親友だ。

本堂についてから、奈月は直感で目的の少年がここにいることを感じ取っていた。

月明かりに照らされた少年は、よく見ればかわいらしい顔立ちをしていた。

大きくくりくりとした目をごしごしと擦った後、少年は奈月の元へ勢いよく駆けてきた。

奈月はそのまま少年を抱きしめた。そして、安心させるように腕にぎゅっと力を込めた。

奈月の脳内に、少年の記憶だろうと思われるイメージが流れ込んできた。


少年『やめようよ、こんなの女の人がかわいそうだよ!』

村人『何を言う。これもこの村の繁栄のために必要なんだ。それにほら、大魔羅様のおかげであんなに気持ち良さそうだ』

少年『で、でも、その道具なんだか気持ち悪いよ』

村人『なんだと!? オラたちの御神体様を馬鹿にするべか!? この村の男子として、お前には教育が必要だのぉ』


奈月「もう大丈夫、大丈夫だからね」


優しく語りかけながら、奈月は少年の頭を撫でた。

これで依頼達成だ。

奈月の汗まじりのいい匂いにドギマギした少年が、小さな御神体を元気にしていることにも気付かぬまま、奈月は少年を慈しむように抱きしめ続けた。


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