【安価】女探偵「奇々怪々な事件ならおまかせあれ」
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297: ◆VewnKbCuMWTD[saga]
2020/03/15(日) 21:13:25.79 ID:lFRGnbZTO
奈月「ふぅ……よしっ」


化粧を洗い流してさっぱりとした奈月は、洗面台の鏡に映る自身の顔を見やった。

すっぴんとなったその顔からは、年相応のあどけなさが感じられた。

だが、化粧をせずとも、長くぱっちりとした睫毛や黒曜のような瞳が、奈月を美少女たらしめていた。

奈月はそのまま、事務所から持ち帰った化粧品のボトルを洗面台に置いた。


奈月「……」


ボトルに入った乳液を手のひらに数滴たらす。

粘性を帯びた乳白色の液体に鼻を近づけ、匂いを嗅いでみる。

ほんのりと上品な花の香りがした。白濁の生臭い匂いがするわけではないと分かり、奈月はわずかに安堵した。

ぱっと見る限りでは普通の化粧品となんら変わりはない。

奈月は手のひらの乳液をじっと見つめると、意を決したようにそれを指ですくい、自らの顔に塗りつけていった。

見つけられるかどうかも分からない犯人を闇雲に探し続けるよりは、こちらの方が手っ取り早いと考えたからだ。

当然、リスクは高い。だが、たとえ現実に影響が出るのだとしても、所詮は夢の中の話だ。

それに、奈月にはすべてを見抜く目がある。夢幻だろうとこの目は騙せない。


奈月(いざとなったら、悪魔の力もあるし。まぁ、あれはできればもう二度と頼りたくないけど……)


両の掌で、乳液を頬や額に伸ばしていく。

気分が悪くなるようなキツい匂いはせず、むしろほのかに香る花の匂いは奈月好みのものだった。

これが少女たちを苦しめた曰くつきの一品でなければ、普段使いしても構わないほどだ。


奈月「よし……寝よう! おやすみなさい!」


鏡の前の自身を鼓舞するために元気に挨拶し、奈月は寝室へと戻った。

ベッドの中で目を閉じてしばらくして。

いつ眠ったかも分からないほどスムーズに、奈月は夢の世界に落ちていった。


奈月はどんな夢を見た?(夢の中で何が起こったか、何をされたか等) ↓1〜3コンマ最大


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