【安価】女探偵「奇々怪々な事件ならおまかせあれ」
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70: ◆VewnKbCuMWTD[saga]
2020/03/04(水) 20:47:12.79 ID:vgWE57A+O
一本隣の道に出ただけだというのに、表通りとは明らかに空気が違っていた。

毒々しい桃色のネオン。雄を誘う色香を恥ずかしげもなく振りまく女たち。そんな女に煽られた肉欲の炎を隠そうともしない男たち。

やけに距離感の近い男女たちは、互いの腕を絡め合ったままやけに豪華なホテルのフロントに消えていく。

裏路地から抜けてすぐ、奈月はチャラついた男たちに話しかけられた。

何やらぺちゃくちゃと話しているが、奈月は一瞥もくれることなく進み続けた。

舌打ちが聞こえ、男たちの気配が遠のいていく。また別の獲物を探しに行ったのだろう。

奈月のような若く綺麗な女がこの夜道を歩くのは、飢えた獣の前で肉をぶら下げながら歩くようなものだった。舐められたらそのまま喰われかねない。


奈月(そろそろつくはず……まぁ、そう簡単に見つかるとは思ってないけど、何か手掛かりでもつかめれば……)


目的のホテルを前にして、一度も躊躇うことなく歩き続けてきた奈月の足が止まった。

奈月は、目の前から歩いてくる男女――正確には、男と腕を組むその少女から目が離せずにいた。


奈月(――いた!)


それは間違いなく昼に出会った少女の顔だった。

他人の空似どころではない。同一人物か、そうでなければ彼女の顔をなぞって精巧に作られたコピーだとしか思えない。

しかし、まったく同じ顔でも、表情一つでここまで印象が変わるものなのか。

鼻の下を伸ばす男に身体を密着させ、上目遣いで悪戯っぽく笑う少女は、依頼主の少女よりもずっと大人の世界を知っているように見えた。

思ってもみなかった絶好のチャンスに、奈月は僅かに動揺した。

しかし、すぐに落ち着きを取り戻すと、通りの脇に逸れ、壁を背にスマホを取り出した。

先ほどぱっと見た限りでは、超常じみた何かを感じることはなかった。

依頼主の少女が嘘をついていたようには見えなかった。彼女が嘘をついて非行に走っているわけではないだろう。


奈月(本当にただの生き別れた双子の姉妹だったりして……まぁ、近くで見ればはっきりするはず)


スマホを眺めるふりをしながら、少女の気配を探る。

そして、少女たちが目の前を通り過ぎるタイミングに合わせて、ちらりと視線だけを前に向けた。

自身とは違う誰かと同じ顔をした少女が、奈月の顔を見つめていた。



少女の正体とは? ↓1〜3 コンマ最大
1.依頼主の少女の奥底に眠る本能が具現化したもの
2.依頼主の少女に怨みを持つ知人が化けていたもの
3.依頼主の容姿をコピーした異形の化け物
4.本当にただの双子の姉妹
5.その他自由安価


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