129: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/04/10(金) 21:34:23.97 ID:rHVFKgym0
「また遊ぼう。うちの近所の公園にも、行こうじゃないか」
…
「元気な娘だったわねぇ」
静まり返った家の中。妻が、ふと零した。
「そうだね」
「それに、ご両親にとっても大切にされてるみたい。…」
と、そこまで言って彼女は、目を細めた。静かに、言葉を続ける。
「…『あの娘』は」
「!」
私は、はっとなった。ここ数日の行動の目的を、悟られているのか?
「姫野さんから聞きましたよ。親御さんから放置されている娘を、気にかけていらっしゃるんでしょう」
「…流石に、おまえに隠し事はできないな」
私は苦笑した。流石に、そこで認識は止まっているようだ…
安堵していると、彼女は驚くことを言い出した。
「貰ってしまいましょうか」
「は?」
思わず、聞き返した。
「要らないなら、貰ってしまえばいいわ。うちの子たちはいつまで経っても孫の顔を見せないし、姫野さんと2人きりでも良いけれど、また昔みたいな賑やかな暮らしも悪くないわ」
「…」
私は、黙り込んだ。まさか、妻の口からこのような過激な発言が出るとは思わなかった。
確かに、彼女の言うことも一理ある。児童相談所に話もしてあるし、私が望めば決して無理な選択肢ではないだろう。だが…
横目に、妻の顔を窺う。
彼女が少女に求めるものと、私が少女に求めるものは、違う。そしてそれは、決して交わらない。仮に養子としてこの家に迎えるならば、少女との関係もそこまでで止まるだろう。妻に、いつまでも隠し通せるとは思えない…
時計を見上げる。時刻は17時を少し過ぎたところ。さて、どうしたものか…
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