24: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/04/05(日) 18:03:20.72 ID:NQ0e2B3j0
「最近、何か変わったことは無いかね」
「変わった話って、随分と曖昧なことをお聞きになりますね」
家政婦は苦笑した。
「もう現場に立たなくなって長いが、どうにも昔のことが忘れられなくてね。そうだな…例えば、大人を子供にする薬のこととか」
「なんですか、旦那さまもあの漫画がお好きなんですか?」
「あの漫画?」
首を捻ると、彼女は逆に目を丸くした。
「ご存知ありませんの? 『名探偵コ』なんとか。うちの娘が今、夢中でアニメを見てますのに」
「あ、ああ、そうなのか」
取り繕うように頭を掻いていると、ふと家政婦が真面目な顔になった。
「…でも、気になると言えば」
「うん?」
彼女はキッチンカウンターに身を乗り出すと、声を潜めて言った。
「お夕飯の買い物から帰る途中に近所の公園を通りましたの。そうしたら、女の子が一人でお人形遊びをしてまして。気になって声をかけてみたら、夜遅くまで親が家にいらっしゃらないんですって」
「ほう」
私も、ずいと身を乗り出した。
「それは気になるね。場合によっては、児童相談所に言ったほうが良いかもしれない」
「ええ、よろしくお願いしますね」
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