256: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/04/16(木) 21:18:43.04 ID:dv3lil5d0
「…あ、ああ、ごめんよ」
軽く詫びつつ、バスタオルの下端で股間を隠す。
「ごめんなさい…後にするね…」
「いや、気にしなくていいよ。歯を磨くんだろう」
「う、うん…」
彼女はおずおずと洗面所に入ると、洗面台に向かって歯を磨き始めた。
背中を私に向けているが、大きな鏡に顔が映っている。逆に言えば、彼女からも私の姿が見えている。
「…」
「…」
湯気の立ち込める部屋に、歯を磨く音が響く。私は身体を拭きながら、彼女の表情を伺った。
「…」
彼女はじっと斜め下を見つめたまま、無心で歯ブラシを動かしている。しかし…時折、彼女の視線が上に逸れるのを私は捉えた。
「…」
身体の水滴は、とうに拭き終わっている。後は、脇の台に置かれた下着を穿くだけだが…
朱音の視線が、鏡越しにこちらに向いた瞬間に、私はタオルを外した。
「っ!?」
「…」
目に見えるくらいに、彼女の肩が跳ねた。私は気付かないふりをして、畳んで置いてあったパンツを穿いた。
朱音はうがいまで済ませると、逃げるように洗面台を去っていった。
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