362: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/04/20(月) 21:47:49.21 ID:lyDDXW7U0
善は急げ。朝食を食べ終えた私は書斎に籠もると、例のいじめっ子の情報を集めることにした。
取っ掛かりは、例のファイルだ。見ると、八島絵里という娘は度々補導されているようで、歴がいくつも残っている。聴取した側も相当腹に据えかねているようで、書き残された文言がいちいち刺々しい。
いずれにせよ、ファイルから得られた情報は以下の通りであった。
・八島絵里 10歳
・朱音と同じ小学校、同じクラスの5年生
・家は、両親と年の離れた弟が一人の、4人家族。および家の所在地
・近頃は1つ下の学年の取り巻きを連れている。取り巻きの名は『雨宮雫』
・何度指導しても反省の色が見えず、警官相手にも反抗的な態度を崩さない
以上を踏まえた上で、当該の交番に電話を掛けてみた。
”はい、■■派出所です”
「もしもし。私だ」
”…えっ、長官!? 何かご用ですか”
「そっちで対応した補導者名簿に、気になる名前を見つけてね。八島絵里と言うんだが」
すると、電話口で相手が”ああ”と唸った。
”ウチであのガキを見てない奴はいませんよ。週に1回は見つかるんだから。…し、失礼しました。で、その八島絵里が何か”
「うん…実はね」
私は、養子を取ったこと、その養子が小学校で、その生徒にいじめられている旨を手短に説明した。
”なるほど…あいつはこの辺のガキ大将ですからね。しかし、よりによって長官のお子さんを…”
「女の子がガキ大将かね」
”そうですよ。最近の流れで、大人がおおっぴらに手を出せないのを良いことに好き放題。親も完全に諦めてますよ”
すると彼は、低い声で言った。
”よろしかったら、次捕まえた時にお呼びしましょうか”
「本当かね」
”ええ。僕たちも、あのガキンチョが本気で怒られてるところを見てみたいですし…”
…
カメラで朱音を観察していると、ベッドに寝そべって先週渡したスマートフォンを弄り始めた。
そこで、バックドアから何をしているのか確認してみたところ、インターネットで調べ物をしていた。何を調べているのだろう。追跡した私は、どきりとした。
『子供 逮捕 泥棒』
『いじめ 捕まえる』
『死刑 どれくらい』
「…心配するな。私が、必ず…」
思わず、私は呟いた。
安価下1〜3でコンマ最大 午後の行動
994Res/439.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20