700: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/05/04(月) 20:22:42.82 ID:plgmMOgH0
「…」
「…あの、怒ってます…か?」
助手席の絵里が、おどおどと尋ねてくる。私は何も言わず、アクセルを踏んだ。
坂道を登り、細い脇道に逸れ、辿り着いたのは別荘。絵里が、泣きそうな顔になった。
「何で…」
「…」
私は車を停め、運転席を降りた。絵里にも降りるよう手招きすると、そのまま正面の玄関から別荘の中に入った。絵里は不思議そうな顔になると、後に続いて、中に入った。
電気をつけ、今のソファに座る。
「…あの」
「…」
ソファに沈んだまま、黙り込む私に、絵里が声をかける。そう言えば、彼女が普通に別荘に入るのは初めてだ。
「ゆっくりしていいよ」
「はあ…」
ソファの隣に座る。私は、ぽつりと言った。
「妻と、朱音が旅行に行ってね」
「え、2人で?」
頷くと、絵里は吹き出しかけて、慌てて口を押さえた。
「ご、ごめんなさい」
「可笑しいだろう。他にかまけてばかりで、家族をおざなりにしてたからだ。しばらく帰ってこない」
「はあ、それで」
「あまりに寂しいから、君に付き合ってもらおうと思ってね。良いだろう?」
絵里は泣き笑いのような奇妙な表情を浮かべると…頷いた。
「…はい」
安価下1〜5 どうする?
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