76: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/04/07(火) 20:56:06.82 ID:M3gOiSk90
「…そう言えば」
珈琲に口を付けながら、私はふと口を開いた。
「君のところの娘は、幾つになったかな。確か、名前は…」
「明香、ですか?」
皿洗いしながら、家政婦が答えた。
「ついこの間、9歳になりましたよ」
「あらあら、そうだったの」
妻が大袈裟に声を上げた。
「お祝いしてあげないといけないわ。ねえ、あなた」
「そうだなぁ」
「そんな、お構いなく」
遠慮してみせるが、満更でもなさそうだ。
「…学校でも、元気にやっているみたいで。旦那さまのお力添えのおかげです」
「そうだったかな」
「ええ。うちの子、生まれつき髪が赤っぽくて。旦那さまから学校に言っていただかなかったら、いつまでも教師に虐められているところでした」
そこまで言って、彼女は不意に引きつった笑みを浮かべた。
「…でも、最近、ちょっとマセてきちゃったみたいで」
「女の子の成長は早いもの」
したり顔で妻が言う。
私は、少し考えた。どうにかして、彼女に会えないだろうか…
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