983: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/05/11(月) 21:36:11.06 ID:h3sMFQ6n0
「…ごめんね。ケーキ、食べよっか」
「うん!」
朱音が戻ってきた。家政婦が、包丁を手にホールケーキとにらめっこする。
「チョコの板は朱音の。アタシ、メロンが欲しいな」
「うちはイチゴ! 半分こしよー!」
「あっ、オレンジ…」
上に載った果物を山分けすると、家政婦が包丁を入れる。
妻が、私の隣にやってきた。
「やあ、朱音が元気になってよかった」
「ええ、本当に。…あなたも、何か言ってあげたらいかがです?」
目の端をハンカチで拭いながら、妻が言う。
「そうだね。…」
切り分けられたケーキに、分けた果物を載せる朱音。後ろから近寄り、両肩に手を置く。
「!」
「朱音」
私は言った。
994Res/439.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20