41: ◆DLsVqu3F.A[saga]
2020/04/14(火) 23:21:08.97 ID:MdKqWAU50
俺は女の子に手を出した。
俺「もう、大丈夫だ」
しかし、返事はない。
よく見れば、女の子は目から光るものをポロポロと落としている。
鼻血を流しているのは、俺が止める前にも一度殴られてしまっていたんだろう。
可愛そうだ…………
どこか怪我して痛くて喋れないのかと思っていると、その女の子は急に叫んだ。
女の子?「はっ!? はあっ!? 全然平気だし!! つか1人でだってなんとか出来たし!」
俺「…………え? …………えみるさん?」
その声を聞いて、初めて俺はその女の子がえみるだという事に気づいた。
や、やばい、出しゃばった………!
えみる「な、なんでお前は………なんでお前はあたしに負けるのに、あいつらには勝ったんだよ…………!」
俺「あ、い、いえ、たまたまですよたまたま………あ、そ、その、タオル使います?」
涙や鼻血で大変な事になっているえみるの顔を見かねて、俺は機嫌取りも兼ねてタオルを差し出したが、えみるはそれをはたき落とした。
えみる「い、いらねぇし………臭えんだよ……………ぐすっ……………!」
そんな使って無いのだが。
俺「で、ですが…………涙が…………」
えみる「泣いてねえっつってんだろ! い、痛っ………!」
痩せ我慢しようが鼻血は止まらず、叫んだ勢いで更にボタボタと服に、アスファルトに鼻血が滴る。
えみる「や、ヤベェ…………これじゃあ、帰れねぇじゃん……………ぐじゅ…………」
俺「え……? いや、帰って治療しなければ…………」
えみる「親はあたしが遊び歩いてること知んないの………! このまま帰ったらバレる……………親に連絡して外泊しないと…………………セフレに頼むのは、なんか嫌だし………………………………………あんさ、あんたの家って今日親いるの?」
俺「えっ?」
突然のえみるのその言葉に俺は驚いた。
えみる「勘違いすんなよ…………もし襲ったりチクッたりしたらぶっ飛ば…………あ、いや………………社会的にぶっ潰すから………………泊めて、くんね………………?」
威圧的に見えるが、どこか弱々しくえみるは俺にそう言った。
奇跡的に、今日家に親はいない。
夫婦揃って出張中で、明日の昼までは帰ってこないのだが………えみるを家に上げるのか…………?
その時俺は、携帯のカバー裏に入れておいた緊急用の一万円札を思い出した。
これでホテルにでも………いやいや、もっとマズいだろう……………
どうするか…………
お持ち帰り? ホテル? それともそれ以外?下1
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