53: ◆DLsVqu3F.A[saga]
2020/04/15(水) 12:02:44.57 ID:8rZMVGNA0
俺はえみるの肩を掴み、起き上がった。
えみる「あ、ちょ、おま、何してんだ………!」
不意打ちさえされなければ、全然大丈夫だ。
えみるが俺の手を拳で叩くが、やはり全然痛くない。
俺「………やめてください」
えみる「はぁ!? 何キモオタの癖に抵抗してんだよ………! 離せって………離せ!」ベチベチ!
俺「だって………こんなの良くないですし、それに………えみるさんだって、震えてるじゃないですか」
えみる「………は………?」
俺はさっきキスされた時も、今こうして肩を掴んでいる掌からも………えみるの震えを感じていた。
あの様子は、空元気だったのだろう。
俺に恐怖を感じている事を悟らせないようにあんな高飛車な態度を取り、さっさとヤって籠絡してしまって………さっき言っていた通りに、俺をあのチャラ男達みたいな奴からの盾として使おうとしたのだろう。
でも、様子を見るに………えみるは俺と一緒だ。
俺と一緒で、男性不信、男性恐怖症になっているだろう………
殴られ、見捨てられて………
えみる「は、はぁ!? ふ、震えてなんかっ…………」
指摘して自覚してから、えみるの震えはもっと強くなった。
えみる「ち、違う…………こ、こんなの…………違う……………!」
俺「あの………最初の予定通り、普通に泊まりませんか? 俺もえみるさんとはそういう関係になりたくないですし………」
えみるがキッと俺を睨んだが、その目には再び涙が溜まっていた。
俺の襟首を再び掴む。
えみる「き、キモオタの分際で…………あんたは黙ってあたしの上で猿みたいに腰振ってれば良いんだよ………! あたしの事なんて気にかけてんじゃねえよ………! あ、あんたが好きな魔法少女だって、ビッチじゃんか……!」
俺は首を振った。
俺「違います………俺が好きな魔法少女りのあちゃんは、純情な乙女です。一人の幼馴染みの男の子に一途です。俺が好きなのは、純情な子です。申し訳無いですが、えみるさんは…………」
その言葉を聞いて、えみるは「え………」と小さく呟いてから、俺の襟首を離した。
そして、何故か涙を溢れさせて泣き出した。
俺「あの………ベッドは俺の部屋のを勝手に使って良いので。俺はソファーで寝ます。もしお腹が減ったら、冷蔵庫のを食べてください………」
俺はそう言いながら立ち上がり、自分の部屋に戻って手際よく魔法少女りのあちゃんのグッズを全て隠し、ベッドを整えた。
丁度ベッドを整えた時部屋にえみるが俯いたまま入ってきたので、俺は入れ替わりに部屋を出た。
扉を閉めた瞬間、部屋の中から火がついたような鳴き声が聞こえてきたが、触れない方が良いと思った俺はそのまま階段を降りソファーに横たわり、ブランケットを被った………
その夜、もしくは翌朝………何かあった?下1
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