12:名無しNIPPER[saga]
2020/04/30(木) 22:51:17.77 ID:igSoQ5BzO
時子「遅いわね」
P「す、すみません! なかなか自販機が見つからなくて」
財前時子は364プロの人気アイドルだ。
そして俺はその時子のプロデュースをしている。
会話を聞くにプロデューサーなのか下僕なのか分からないが、これが時子の魅力だと思っているので苦にはならない。
時子「フン、まあ貴方にしては頑張った方ね」
P「はは……」
……とは言い切れない。
ここだけの話、俺はSとMのうちSに分類される人間なのだ。
アイドルとして時子を輝かせるためなら何でもできるが、帰宅して仕事モードから解放された時にはストレスがヤバイ。
溜まったストレスを解消するため趣味のゲームに没頭したり運動して発散を試みるがしっくりこない。
P「……時子様」
時子「?」
このストレスをどうすればいいのだろうかと常日頃考えていた。
そしてちょうど一週間前にある事を思いついた。
催眠術という手段だ。
何がどう巡ってこの手段に行き着いたのかは複雑で色々あって説明しきれないので割愛する。
とにかく催眠術を使えば俺の溜まりに溜まったストレスは根底から解消されると思ったし現に効果が現れている。
どうやって使うのか? 答えは二択ある。
俺に使って脳を麻痺させるか。そしてもう一つはもちろん……。
パチンッ。
時子の注意をひいてから指を鳴らす。
時子「……」
するとたちまち時子の目のハイライトが消える。
視線は俺の指に集中している。魂が感じられずまるで精巧にできた人形のようだ。
P「お手」
そんな時子に俺は右手を差し出して犬にやるような掛け声をかけた。
普通なら軽蔑され罵倒を浴びせられるだろう。しかし、
時子「ワン」
時子は素直に返事をして手のひらに拳を置いた。
そう、俺は時子に催眠術をかけて見事に成功していた。
482Res/265.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20