130: ◆1N.N2ghNzk[saga]
2020/05/04(月) 23:30:26.03 ID:eLAmjvih0
それは、美術室の前を通りがかった時だった。
直人(……ん? あれは……)
美術室で、一人の少女がキャンバスに向かい合っていた。
腰まで伸びた銀髪が目を引く少女は、傍から見るととても儚げで、守りたくなるような気持ちにさせる。
制服から伸びる腕は、少し握っただけでも折れてしまうのでは、と思うほど華奢だ。
しかし、制服の下で抑えきれないほどの豊満な胸が、華奢である事実を忘れさせる。
直人(彼女は確か、美原 ミリヤだったな)
美原 ミリヤ、同学年の女子生徒だ。
母親が北欧系のハーフで、両親は海外を飛び回っているために現在一人暮らしだとか。
本人は日本生まれ日本育ちなので、日本語は堪能のはずだ。
ミリヤは外から覗いている俺の視線に気づくことなく、筆を走らせている。
美術室には彼女しかいないようだ。……よし、次の遊び相手は、彼女にしよう。
俺は美術室のドアをノックし、間髪入れずに入室した。
ノックの音に意識が戻ったミリヤは、こちらを見て目を瞬かせている。
ミリヤ「えっと……?」
直人「ああ、ごめん。邪魔しちゃったかな」
ミリヤ「いえ……大丈夫です」
ミリヤは筆を置き、こちらに向き直った。
咳払いをして、現在校内のパトロール中であること、そこで美術室で一人きりのミリヤを見かけたため、声を掛けたのだ、と説明した。
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