堀裕子「福井で人気のさいきっくサキュバスです!?」モバP「えっ」
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◆FreegeF7ndth
[saga]
2020/06/07(日) 23:17:14.11 ID:l/v3zoKYo
「――ゅーさーっ、プロデューサーっ、起きて、起きてくださいっ」
「ふぁ、ま、ぁあぁあっ……ゆ、ユッコ……?」
「もうっ、だらしないですよプロデューサー、よだれなんか垂らしてしまってー」
ユッコの声――笑い声だ。ずいぶんご機嫌な響き。
「ほらーっ、ほっぺたに、ワイシャツのあとまで……とりあえず、よだれを拭いてあげますから……」
「す、すまないユッコ……ん、んん……?」
ユッコがポケットティッシュで俺の口元をぬぐってくれる。
おいおい、俺はお子様ランチを食べこぼした子どもか……?
「……あれ、ここ、どこだ……」
「私の学校ですよ? ここは超能力同好会のサイキックトレーニングルームっ!
……って、プロデューサーがここにくるのは初めてでしたね、確か」
空調はそれなりに効いていた。でも、太陽は未だ暑苦しかった。
校庭から漏れ聞こえてくる、アブラゼミや運動部らしき男子高校生の声も暑苦しかった。
「あれ、ユッコ……俺に、相談があったんじゃ」
「……プロデューサーの寝顔を見てるうちに、忘れちゃいましたっ。
じーっくり見て、サイキックメモリーに焼き付けましたよー!」
ユッコの顔は、ぽわぽわと紅潮していたが、なぜかシャツのボタンをきっちり留めて、
ネクタイもきりりと凛々しいほどに整った結び目。ユッコ、そんなきっちりした着方してたか……。
「どうしたんですか? 私の顔に、何か……あんまり見つめると、サイキック出しちゃいますよ!?」
ユッコは俺の目を塞いできた。肩どうしがくっつくほど近い。
例の、甘いけれど爽やかさも孕む桃みたいな匂いに包まれる。
「俺も、テレパスが、使えりゃなぁ」
「プロデューサーなら……私といっしょにトレーニングすれば、いつか使えますよ、きっと!」
でも、こんなに近いのに、もうひとりのユッコの声は何も聞こえない。
夢みたいに、上手くは行かないか……バカバカしい。
「……あ、いっけね、事務所――時間が、ああっ」
「どうしたんですか?」
「ユッコを事務所に送ってやらんと、もうちょっとしたらダンスレッスンで――」
「――だんすれっすん?」
ユッコは、なぜか頑なに俺から三歩下がる位置をキープして歩いた。
なんだ? この、ユッコ基準でも珍しいほどの挙動不審は……と突っ込みたくなったが、
相談を持ちかけられたのに居眠りかましたばかりの立場では何も言えなかった。
「私が先に歩いてると、プロデューサーさんを置いてっちゃうかもしれないですからっ。
それとも……三歩下がってオトコを立てる……なんて、お嫁さんを意識しちゃったとか……?
あ、プロデューサーさんもあまり早く歩いちゃダメです、お疲れのようですので」
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