【安価・コンマ】ハーレムシミュレーター
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346: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/07/06(月) 21:35:34.74 ID:WaRkKcXh0
シャールーに跨ると、別の馬に乗ったシュルーラが近寄ってきた。昨日の軽装の上から革鎧を纏って背中に弓矢を背負い、腰には曲刀を帯びている。
「バルバスの領まで、アタシが護衛に就くよ」
「分かった」
轡を並べて、平原を歩き始めた。
…
平原から森の入口に差し掛かった時、アスラは肌を掠める空気が変わったのを感じた。
「…?」
「バルバスの領だよ」
前方の密林を睨んで、シュルーラが言う。
「此処から先は、魔物の領域だ。人の住処とは、魔力の濃さが段違いだよ」
「大丈夫かな…」
思わず呟いたその時、森の中から一人の女が姿を現した。
「!」
「誰だ!?」
弓を取り、矢をつがえるシュルーラ。
出てきた女は、すかさず両手を上げた。
「ストップ、ストップ! あたしゃ味方だ!」
「エルフか…?」
シュルーラの呟きで、ようやくこの女の容姿に意識が向いた。
灰色の目に筋肉質な白い身体をして、緑がかった長髪を細かく編み込んでいる。服は木の皮を加工したものを大きな胸に巻きつけ、似た材質の短い布らしきものを、腰に巻いた木の蔓から前と後ろに1枚ずつ垂らしているばかりで、他に身に着けているものと言えば、尖った大きな耳に沢山刺さったピアスくらいだ。
そう。尖った耳に、である。
「そう、エルフだ。あんたら人間と敵対した記憶は無いし、むしろ一緒に戦ってやったんだぜ?」
彼女は2人のもとへ歩み寄ると、慣れた手付きでアスラの乗る馬の鼻先を撫で、森の入口まで誘導した。
「あ、シュルーラ…」
「送迎はここまでだ。ありがとよ、タルスムの女!」
「また来てね! …エルフの! 勇者様に傷一つでも付けたら、許さないからね!」
「はいはい」
ひらひらと手を振ると、エルフは馬を引いて森に入っていった。
「…君は、誰?」
「おっと、いけない。名前を言ってなかったな」
歩きながらエルフは、馬上のアスラを見上げて言った。
「ラーラだ。よろしく」
それからふと、懐かしそうな目をした。
「…そうか。その目…確かに、シーヴァの奴の息子なんだな」
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