【安価・コンマ】ハーレムシミュレーター
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367: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/07/08(水) 21:17:32.11 ID:kNGlGM8W0
「街があるの?」

 先程の説明で気になったので、訊いてみた。

「ああ。この森を抜けたところにな。丁度良い、この領について、ざっと説明しておくか」

「それなら、私に任せて」

 そこへ、一人の少女が入ってきた。
 髪も瞳も紫の、アスラと同い年くらいの見た目の少女で、紫のゆったりしたローブを着ている。

「アル、じゃあ頼んだぜ」

 アルと呼ばれた少女は頷くと、教会の長椅子に腰掛けて、アスラにも座るよう促した。

「ここは『狭間の森』。他の領との間に広がっているの。殆どはバルバスの領だけれど、一部はクリストラ側にも伸びているわ。ここに住んでいるのは、私たち小人やラーラみたいなエルフ、獣人の一部、あと妖精の類は大体ここに住んでいるわね」

「…ん? アルは小人なの?」

 アスラが口を挟んだ。確かに彼女は小さいが、幼いだけなのかと思っていた。

「こう見えて、あなたのひいお爺さんよりもずっと年上よ。…この森にいる種族は、勇者と共に戦ったり、恩義があったりするのがほどんど。だから、ここにいる限り襲われることはほぼ無い。けど、一人では出歩かないことね。野生の獣も住んでいるから」

「肉を求めて狩りもするぜ。行きたけりゃ、ついて行けばいい」

 割り込んだラーラをちらりと見ると、アルは続けた。

「…ええと、次は『石の街』ね。この森を北に抜けると。平原に出る。そこには石や木でできたいろいろな家…と言うか巣があって、こことはまた違った種族が住んでる。肉食の獣人や一部のオーガに、あとよく分からない魔性が住んでいるわ。勇者に対しては、大体中立。森から離れるほど、人間に対する感情は良くない傾向にあるわね」

「その先は?」

「『竜の山』。後宮の最果てね。住んでいるのは、殆ど竜か、良くない性質の精霊。もちろん、勇者とは対立していた」

「敵は入れないんじゃなかったっけ?」

「程度によるわ。種として対立はしていたけど、同胞に加担しなかったり、そもそもその時生まれていなかったり…一度、親を勇者に斃された竜の娘が、得意の催眠術でここに入り込もうとしたことがあるけれど、すんでのところで食い止めたわ」


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