【安価・コンマ】ハーレムシミュレーター
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489: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/07/12(日) 12:26:06.81 ID:wYuGVd0G0
…

「…」

「…」

 船の中には、アスラの他に女が3人。一人は、ツバキ。相変わらず白い着物に緋袴で、畳の上にきちんと正座している。
 彼女と向かい合うように座っているのは、黒髪をお下げにして白のぴったりしたドレスを着た、蠱惑的な雰囲気の女。その少し後ろには、同じような青いドレスを着た少女が控える。
 1人と2人は、互いに牽制し合うように、アスラを挟んで視線をぶつけ合っていた。

「この川は、間もなく二手に分かれます」

 ツバキが口を開いた。

「片方は、サトン領へ流れてオアシスに辿り着き、もう片方はオリエズマ領の真ん中を横切り、後宮の外へ注ぎます。川を挟んで、北が大陸側、そして南がわたくしたち島国の領でございます。アスラ様には、この先でどちらに降りるか決めていただきます」

「どっちかしか行けないの?」

「もちろん、川を挟んで行き来は簡単に出来ますわ」

 白いドレスの女が口を挟んだ。柔らかい、穏やかな口調。しかし、ツバキに向かう目は、全く笑っていない。

「ですが、我らの王朝より、天下一のおもてなしを提供すると約束しましょう」

「僭越ながら、貴方様とわたくしは既に契りあった身。貴方様を主として、迎え入れる用意はできています」

 船の外を覗くと、丁度分かれ道を曲がっていくところであった。
 左側には、赤い壁の大きな城が建っている。その麓には、竹林や池、小さなあずまやなどが見える。城の窓の一つからは煙が上がっていて、肉の焼ける匂いが漂ってきた。
 右側には、白い壁の屋敷に、大きな屋根の木造建築が建っている。川沿いの小屋には、釣り竿が立ててあったり、魚が干してある。小さく聞こえてくる楽器の音色は、屋敷の中からだろうか。

「間もなく着きます。初日は、どちらへお渡りになりますか?」

 ツバキが尋ねた。



安価下2票先取 大陸 or 島国


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