【安価・コンマ】ハーレムシミュレーター
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493: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/07/12(日) 14:13:17.11 ID:wYuGVd0G0
迷った末…アスラは、左側に降り立った。
「ようこそ、オリエズマ最大の王朝、この世で最も繁栄した国へ!」
船から降りると、女が両手を広げ、それから掌を合わせてお辞儀した。
「改めまして。大陸のランメイと申します。ここオリエズマの北岸にて、勇者様のお世話をいたします」
「同じく、ユゥウェイです!」
青いドレスの少女が、掌と拳を合わせてお辞儀する。紫がかった黒髪を、後ろで一つに束ねた、活発そうな少女だ。輿の辺りまで入ったスカートのスリットからは、すらりとした白い足が覗いている。
「勇者様の、身辺警護に当たらせていただきます!」
「では、お馬はこちらに繋いでおきます」
そこへ、馬を牽いていた島国の女が、シャールーを牽いてやって来た。
「いつでも、南岸へおいでくださいませ」
一緒に来たツバキは頭を下げると、船に戻った。
向こう岸へ渡っていく船を尻目に、ランメイはアスラを目の前の城に誘った。
「目の前に見えますこちらが、『西禁』でございます。オリエズマ北岸では、勇者様にはこちらで寝泊まりしていただきます。さあ、参りましょう。宴の用意ができています」
…
「うおぉ…」
目の前に並んだ料理に、アスラは目を見張った。
蒸したパンに炒めた野菜。ぶつ切りにして煮た大きな魚に、何と豚やアヒルの丸焼きまである。
大きなテーブルの一辺に座ると、隣には同じデザインの玉座があって、一人の少女が座っていた。緑の宝石を織り込んだ綺羅びやかな着物を着て、いかにも偉そうな少女だ。
「遠路はるばる、よう参ったの。勇者の息子」
顔を白く塗ったこの少女は、見た目に違わぬ高圧的な口調で言った。
「妾はユィーキ。本国の天子の娘である! 本来ならば汝は、三跪九叩頭の礼で妾に拝謁すべきところであるが、島国よりこちらを優先した忠義に免じて、特別に妾と相席する無礼を赦そう」
「そうですよ、無礼ですよ!」
彼女の隣りにいる、猫背の女が同調する。
アスラは困惑しながら、後ろに控えるランメイを見た。
「…もしかしてぼく、あんまり歓迎されてないの?」
「ユィーキ様なりの戯れでございます。ここの者は皆、他ならぬ貴方様に忠誠を誓っておりますゆえ、ご心配なく」
ユィーキに聞こえぬよう、ささやくランメイ。
そこへ、銅鑼の音が響き渡った。
「皆の者! 今宵、遂に勇者が我が皇国へ参った!」
ユィーキが、声を張り上げる。同席する者たち(当然、全員女である)は、ある者は黙って耳を傾け、ある者はひそひそ話しながらアスラを覗き見、またある者は待ちきれずに料理に手を付けていた。
「本国の天子様のため、せいぜい子種を残すのだ! 以上!」
宴が、始まった。
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