【安価・コンマ】Eランク神獣「Sランクまでのし上がる」
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◆AG0ZiiQhi.
[saga]
2020/07/30(木) 21:26:49.45 ID:gHp32YBM0
『狼の子供。君は私の言葉を理解できるか?』
距離感を保ったまま、火の鳥はウォルフにそう聞いてきた。
「う、うん.........わ、わかる、けど..........」
『それなら良かった。なに、別に取って食おうだなんて思っていない...........ただ私と同じ神獣に挨拶に来ただけだ』
「しんじゅう.........?」
「フーーーーーー.........!」
相変わらずネコは凄まじい形相で火の鳥に毛を逆立たせている。
火の鳥がその様子を見て少し鬱陶しく思ったのか、ウォルフに言う。
『..........まあ詳しい話は後にするとして、この川猫を鎮めてはくれないか? 見たところ君とは親密な関係らしいから、危害を加えたくはない』
「わ、わかった。えっと、ネコ、ちょっと、おちついてちょうだい........」
ウォルフがそう話しかけると、ネコはチラリとウォルフを見てから威嚇をやめ、少し肩の力を抜きウォルフの横に立った。
しかしまだ気は抜いていないらしく、ヒゲは前を向き同行はまん丸に開かれている。
ネコが威嚇を止めるとともに、周囲を包み込んでいた熱気が消えた。
『それで、なんだったかな.......そうだ神獣だ。君は神獣というとっても稀な存在だ。どうだ、私と共に来るつもりはないか?』
火の鳥はどうやらウォルフを勧誘しているらしく、片翼をウォルフの方に差し出してきた。
ネコが警戒をして牙を剥く。
「..........カカカ........!」
「えっとー.........どういうこと?」
『つまり私と旅に出ないか、と言うことだ。まあその川猫は置いていくことになるが.......』
「ごめんなさい」
『返事が早いな』
ウォルフは速攻でその誘いに頭を下げた。
ウォルフ自身がまだ火の鳥を信用できていない、というのに加え、ネコを置いていくのもキノやキュウビ、ラピスを捨てて旅に出るのもありえない。
『理由を聞こう』
「ぼくはネコをおいていきたくないし、ネコいがいももういっしょにたびをしているひとたちがいるんだ」
ウォルフがネコの名前を出すと、ネコは嬉しそうに「くるにゃぁ........♡」と擦り寄ってきた。
『そうか........それなら、残念だ。私は手を引こう』
火の鳥はそのウォルフの見た目以上にしっかりした返答に少し驚きつつ、無理だと感じたのかそれ以上無理強いするのを止めた。
「えーと、とりさん」
『なんだ』
「もしいっしょにたびをしたいっていうなら、ぼくたちといっしょにこない?」
『...........え?』
火の鳥は既に頭の中で別のプランを組み立てていたところにそう言われ、一瞬思考が止まった。
「えっとね、ぼくいまネコとキノとキュウビとラピスといっしょにいるんだけど、いっしょにこないかなって」
「ぅぉにゃ.......」
ネコは少しその言葉にムッとしたらしいが、あくまでウォルフの意見を主張するらしくスリスリとした。
『そうだな、少し考えてみよう。まあ確かに私の目的は神獣である君と一緒にいることでなにが起こるか知ることだ。そのことで利点があると踏んでいたが........まあ、確かに私が君について行ってもそれは確かめられそうだな...........しかし、他のメンバーが私の足手纏いになるな.........』
そう火の鳥が考えていた次の瞬間........
ドゥッ!
「........はっ........! とりさんあぶない!」
『え? ..........みぎゃぁっ!?』
バキィッ! という音と共に火の鳥が吹っ飛んだ。
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