穂乃果「えっ…此処、何処なの…?」『21』【せいぞん・たんさく・げぇむ】【R-18】
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850:名無しNIPPER[saga]
2021/02/21(日) 00:37:56.00 ID:AHR+eErc0



▽念ずると同時に透き通る様な水晶には影が生まれた、透明なグラスの中で揺らぐ真水にスポイトで一滴だけ墨汁でも垂らしたかの如く影は蠢いて広がる


▽気づけば影は飛び出して"5つ"に散った


▽飛び散ったソレ等は瞬く間に人の形を構築し、見知ったシルエットと化す







▽聞き覚えのある音声は言うのだ「ようこそ!パーティー会場へ」とまた"別の聞き覚えのある声"がそれぞれ別の位置から時間差で


▽微差だ、本当に僅かな差であるが対応が遅れた




▽蠢いた影より生まれたシルエットが両手をバッ!と広げ爪を現出させる、そして右足を前に差し出して踏み込んだ勢いでそのまま舞うように回転

▽左右に分かれた陣術士の影は右腕を天に翳して指を鳴らす、舞踏会の派手な演出を動かす為の合図だというのか



▽指を鳴らせば降り注ぐ花粉、ふわふわと、もこもこと、牡丹雪と見間違う大片のそれ


▽幻覚作用のある危険植物のソレ等を3つの踊り子が舞い上げていく、荒々しく然して華麗な舞で




▽歌劇の大舞台で円舞曲でも踊ってると錯覚する大回転がそこかしこであれば当然花吹雪も良く舞い…それは"ぶち当たる"ッ!!






     にこ「わぷっ!?ゲホッ、ケホッ」ヨロッ





     「にゃにゃにゃにゃにゃーーーーーっ!!」ギュルルルルルルン!!ザシュッ!



     にこ「あぐ―――っ」ザシュッ





▽運悪くこんもりとした花粉玉が火蜥蜴の顔に直撃する

▽息を止めて避けようとするも遅かった、僅かにでも吸い込んでしまったのだ…



▽むず痒くなる鼻先、脳がぼーっとする、体調を崩して高熱に浮かされた時に似た感覚、甘ったるい匂いがこびり付いて離れない





▽視界が暈けて、"目の前のこんもりした花粉"への対処に遅れた


▽ざしゅっ!肌に痛みが走る、花粉の塊がこちらに急速接近したと錯覚した…どうやら早速判断力が落ちていたようだ



▽花粉の塊だと思ったそれは、正常な3人が見れば確かに爪を煌めかせながら突っ込んでくる人の形をしていた
 幻覚作用でまともに見えてなかったにこだけがそれを"敵"と認識できなかったのだ




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