65: ◆ag9TZfREZs[saga]
2020/10/02(金) 00:52:55.48 ID:c76wxhWY0
「あなたからは、臭いがするの」
不適な笑み。
「私と同じ類いの臭いが」
66: ◆ag9TZfREZs[saga]
2020/10/02(金) 00:53:29.70 ID:c76wxhWY0
「あなたからずっと漂ってきている、その臭い」
核心をついた言葉に、ギュッと裾を握りしめてしまう。
「生臭い、生き物の臭い……よく知ってるわ」
67: ◆ag9TZfREZs[saga]
2020/10/02(金) 00:54:03.44 ID:c76wxhWY0
先程までの空気から一変、年相応の顔でキョトンとするマックス。
「違うの?」
「……いえっ、違わないわ!」
68: ◆ag9TZfREZs[saga]
2020/10/02(金) 00:54:37.70 ID:c76wxhWY0
69: ◆ag9TZfREZs[saga]
2020/10/02(金) 00:55:09.77 ID:c76wxhWY0
しまった。
さっきの顔は演技だったなんて。
本当はずっと私の真実を見抜いていたんだわ。
70: ◆ag9TZfREZs[saga]
2020/10/02(金) 00:55:43.02 ID:c76wxhWY0
「……どうして分かったの?」
「何が?」
「っ、言いません」
71: ◆ag9TZfREZs[saga]
2020/10/02(金) 00:56:14.77 ID:c76wxhWY0
「最初に言った通りよ」
何だったかしら?
「『私と同じ臭いがする』」
72: ◆ag9TZfREZs[saga]
2020/10/02(金) 00:56:46.67 ID:c76wxhWY0
「お、教えて!」
思わず彼女の両肩を強く掴んだ。
「私、もう嫌なのよ! あの人を裏切るなんて! 自分に嘘をつくなんて!」
73: ◆ag9TZfREZs[saga]
2020/10/02(金) 00:57:18.53 ID:c76wxhWY0
「あなたが想い人を裏切っているのは事実だけど、それは嘘をついているわけじゃないわ」
「どういうこと?」
「逆よ。あなたは正直に生きているの。あなたの本能が、あなたをそう行動させているの」
74: ◆ag9TZfREZs[saga]
2020/10/02(金) 00:57:52.98 ID:c76wxhWY0
「彼の要求を拒めなかった。彼に逆らえたことがなかった。彼の役に立ちたかった。彼に物のように使われて嬉しかった。彼の精液に触れるとおかしくなってしまった。彼の精液を無駄にできなかった。彼の命令をきくのが気持ち良かった。彼に壊されても構わなかった。彼とのセックスの快楽で壊れてしまった。彼のことをいつも庇ってしまった。彼に一生を捧げてしまった」
ああ……あれも……これも……。
「いくつ?」
75: ◆ag9TZfREZs[saga]
2020/10/02(金) 00:58:24.83 ID:c76wxhWY0
「勘違いしないで、私は自分で選んだの。私の素敵なご主人様の糧になることこそ、私が生まれてきた理由だから」
狂気染みた言葉を、さも当然のように口にするマックス。
「その証拠に……ホラ」
181Res/79.55 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20