【安価・コンマ】ハーレムシミュレーター 第二部【R-18】
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◆WEXKq961xY
[saga]
2020/10/10(土) 17:01:22.02 ID:IerWPxIL0
…
城の裏、マリアの墓の前で、アスラとシャーロットは跪いて祈りを捧げていた。
「…ママの仇を、討ってくれたのね」
「…」
目を閉じたまま、アスラは手に受けた感触を思い出していた。肉を裂き、骨を断つ感触。命を、奪う感触。
「…殺した。おれが、人を殺した」
「その場にいたら、わたしだって同じことをしたわ。元気なら、叔母様だって」
「…」
脳裏に、ラーラの言葉が蘇る。ここは、戦場だ…
「戦場…ここは」
突然、城の表で物音がした。
行ってみると、そこでは大きな木材がいくつも運び込まれているところであった。
その光景に、見覚えがあった。
「…処刑台」
あの時は、サナギ一人の妄執のために、後宮に入る全てのエルフたちの命が危険に晒されていた。あの時アスラは、エルフたちのために動き、命を助けた。しかし、今は…
一人の少女が駆け寄ってきた。
「…君は」
「王の目として、後宮に潜んでおりました。ソプラ、とお呼びください」
10歳そこらに見える小さな少女は、恭しく頭を下げた。
「…あの集団…過激派に潜入し、悪事の証拠を集めておりました」
「…ずっといたの? 今まで何をしてたの。…あいつらを止めようとしなかったの!?」
詰め寄るアスラに、ソプラは首を振った。
「…実行の証拠を得られませんでした。彼女らは、意思伝達にも暗号めいた曖昧な符号を用い…何より、実行犯の尻尾を掴めずにいました。メリッサ様が物証を得たと聞き、接触しようとしたのですが」
「…」
「ねえ…もう良いでしょう?」
シャーロットがアスラの腕を掴んだ。
ソプラは、もう一度頭を下げた。
「…もう少し早く潜入していれば、マリア様を救えたやも」
「そんなこと…っ」
「もう止めて! …ソプラさん、後はお任せします。だからアスラ、行きましょ」
「…失礼します。最後に」
ソプラは、ちらりと北の方に目を向けて、それからアスラを見た。
「『母』が、お世話になっております」
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