【安価・コンマ】ハーレムシミュレーター 第二部【R-18】
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627: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/11/18(水) 22:14:42.40 ID:lox3M10+0
流石に3か



…

 オリエズマ領近く、温泉建設予定地を訪れると、センが腕組しながら穴を掘るサトンの女たちを眺めていた。

「やあ」

「…おや、これは殿様」

 小さく会釈するセン。アスラは、作業場を向いた。

「温泉は掘り起こせそうか?」

「源泉はこの地下にあるようです。しかし、先日も申した通り人の手で掘り出せるものではない」

「じゃあ、どうする?」

「アレを使う」

 センが指差す先。オリエズマから流れる川には、3隻の舟が停まっていた。その上には、見たことのない巨大な鉄の柱が、何本も積み込まれている。



「ひぃ…も、もう無理…」

「お疲れ様、アズマ。姐さんも、ありがとうねぇ」

「構わん。勇者の思し召しだから助けて差し上げろと、ユィーキ様のお達しだ」



「ご苦労! さて、溝は掘れたかな?」

 センが、穴の様子を確認する。どうやら及第点に達していたようで、作業していた人々を呼び集めると、鉄の柱の積み下ろしにかかった。
 アスラも参加すると、彼女は驚いて言った。

「おいおい、殿様が働くことはありませんよ」

「良いんだよ、おれも手伝うと約束したんだ」

 数人がかりで、1本ずつ柱を下ろす。1本はアスラの背丈の2倍ほどで、片腕でやっと抱え込めるぐらいの太さがある。中は筒状になっていて、表面には螺旋が刻まれていた。そして、同じものが全部で12本あった。

「では、始めよう」

 センが両手を上げると、鉄柱の内一本が宙に浮かび上がり、掘った穴の中心に垂直に突き刺さった。彼女が両手を揺らすと、それはゆっくりと回転を始め、地中へと埋まっていった。
 1本目が上端まで埋まりそうなところで、センが魔力を使うと、別の一本が飛んできてその上に接続された。回転が続き、2本目の柱も地面を掘り進んでいく。

「このように…っ、深いところにある源泉まで…っ、掘り進む…っ」

 汗を拭いながら、センが解説する。

「300本以内に、掘り当てられたら…っ、御の字だっ」

「300本!?」

 回転を止め、その場に座り込むセン。法被の袖で額を拭うと、深呼吸した。

「…というわけで、拙はしばらくこれに専念する。ここの人々は、溝掘りの続きだ。湯が湧き出す前に、湯が通る道を拓いておかねば」

「温泉は、湧いて終わりではありません」

 そこへ、穴掘り隊を指揮していたジュオがやって来た。

「湧いた湯をどこへ還すか考えないと、いたずらに大地を傷付けるだけです」

「設計はジュオ女史の頭にあるそうだ。おかげで、拙はこちらに集中できる。…さあ、やるか」

 再び立ち上がると、センは鉄柱を埋める作業に取り掛かった。ワタリたちはオリエズマ領に戻り、更に鉄柱を持ってくるそうだ。アスラもシャベルを握り、夕方まで女たちと穴を掘った。



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