【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【1頁目】
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261: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2020/10/13(火) 20:48:52.79 ID:K1T9F41ko
陽乃「ぜんっぜん……駄目ね」
三年前、バーテックスと戦った陽乃は満身創痍になり果てていた。
体中を傷だらけにしながら失血死するほどの血を流し、吐いて
それでもなお立ちふさがって向かい来る人智を超えた化け物を殴り、蹴り討ち果たし続けた。
それに比べれば、たった数センチの裂け目など気にもならない。
ましてや流れ続ける様子もなく、手当もなしに血が止まってしまうほどのもの。
これでは軽傷とさえ言いたくない。
陽乃「……ねぇ、それで私を殺せるの?」
千景「なにを……」
陽乃「貴女にとって私はバーテックスと同類なのでしょう? なのに、この程度、たったこれだけ? それで本当に討てると思っているの?」
千景「っ……」
陽乃「貴女――戦ったこと、無いでしょう」
陽乃は自分の体の傷を舐めて、舐めて
そうして……千景につけられた傷はまるでなかったかのように綺麗さっぱり消えていく。
それは人間というよりも、獣めいた傷の手当だった。
若葉「久遠さん……なのか?」
陽乃「ほかの誰かに見えるの? 大丈夫、私は私よ」
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