【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【1頁目】
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389: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2020/10/19(月) 22:33:14.89 ID:T40QFiLqo

陽乃「……人を傷つけない方法で出してくれるなら」

『くふふふ……妾を何と心得る』

陽乃「少なくとも、人の命を考えてくれる人だとは思ってない」

陽乃ははっきりと言い切る

九尾はカーテンに影を映して見せると

大きな口元に前足を宛がって、響く声で笑う

響くと言っても聞こえるのは陽乃だけで、外に聞こえる心配はない

『然り。妾が下賤な者共の命など思惟する理由などなかろう』

九尾はそう言うと、

口先を陽乃の身体に伸ばす仕草を見せる

たったそれだけで――鎖が砕けた

『しかし主様はそれを望まず、されど自由を欲するのであろう?』

九尾のくつくつとした笑い声が聞こえる

それはこれからを思い、愉しんでいるようにも感じた。

『……よかろう』

陽乃「誰も殺さずに出してくれるの?」

『妾ならば容易。されど、主様には苦難の道となろうぞ』

なにせ、陽乃はここから脱走することになるのだ。

出さねば殺すと脅せば状況も変わるが、ただの脱走ならば大社は躍起になって対処してくるかもしれない。

『くふふっ、成し遂げてみせよ。愚鈍なる我が主様よ』


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