【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【2頁目】
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471: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/02/14(日) 17:56:04.18 ID:lLbFIcFmo

「あ……ぁ゛……うぶ……」

殴り飛ばされ、地面を転がっていった男性はうめき声を漏らして完全に沈黙する

陽乃を取り囲んでいた大人たち

杏や球子を取り押さえる大人たち

杏の両親を縛り上げる大人たち

ただの傍観者な大人たち

みんなが、その異常な光景に息を飲む。

化け物だとしていても、それが事実化け物めいた力を持っていることを知る人間はそう多くはない

なぜなら、知っている人間は救われた人間だからだ。

だからこそ、

ただの少女にしか見えない "化け物" が体格も良いはずの男性を殴り飛ばし、気絶させたのは異常だった。

陽乃「私は、これでも自分のことを人間だと思ってる」

球子「っ……」

何をしてるんだ。と、苦悶の表情を浮かべる球子を無視して、

陽乃は殴った左手で握り拳を作る

陽乃「でも、あなた達にとっては化け物なんでしょ?」

「あ……ぅ……そ、そうだ!」

「今まさに化け物みたいな力で人を殴ったじゃないか!」

「ひ、人殺し!」

「化け物! 取り押さえて殺せ!」

耳障りな怒鳴り声を、さも聞こえないかのような表情で陽乃は笑う

杏「久遠さん……」

陽乃「そうよね。ありがとう」

「何がっ」

陽乃「これで心置きなく "自分を人間だって思いこむ化け物" を殺せるわ」

球子「やめろっ!」

陽乃「もう遅い……もう、遅いのよ」


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